「昨シーズンは奇跡的な結果で終了したが、ミラクルは一度限りで、二度はおこらない。これは私だけの思いでなく、ファン・サポーターの声を代表している。ジェフの選手、クラブ関係者は肝に銘じて欲しい。私の体のためにも、一度だけにして欲しい(笑)。 スタジアムには、満員のサポーターが毎試合訪れている。これはマンチェスターユナイテッドと同じである。ジェフの選手、クラブ関係者が忘れてならないのは、浦和レッズやガンバ大阪、鹿島アントラーズにも大勢のサポーターがスタジアムに訪れるが、彼らはジェフよりも多くの勝ち試合を見ている。マンチェスターユナイテッドやアーセナルも同じである。ジェフのサポーターも同じように勝利を期待してスタジアムに足を運んでくれる。それを忘れてはならない。サポーターにも普段は自分の仕事がある。そんな彼らが日本全国からジェフのスタジアムに集まってきている。それは、選手・クラブ関係者が思っている以上に大変なことです。自分が監督をしていたときも、感謝していたし、みなさんも感謝の気持ちを持って仕事に向かっていただきたい。 クラブが成功するためには、お互い信頼し、一つになって戦うことが重要だ。選手、クラブ関係者、サポーターが一緒になって、はじめてかなうものである。選手は常に自分自身の課題をはっきりと持ち、サポーターに進化をみせなくてはならない。サポーターは選手の技術向上に常にプラスアルファを求めている。サッカーで暮らしていくということは、至難の業であるが、それがサッカー選手の宿命だ。つねに一つ上を、それも急いで目指していかなければならない。それはクラブのフィロソフィー(哲学)も同じである。常に取り組まないと、クラブは良い選手を放出し、悪い選手を加入させることになってしまう。新しいシーズンに向け、クラブはどう臨んでいくのか、選手はどう成長するのか、新しい社長、マネージャーにファン・サポーターの期待は大きい。 Yesterday is Yesterday.Tomorrow is important. (昨日は昨日。大事なのは明日だ。)」 オシム元監督
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